今回は、古書ではなく家具の買取にお伺いしました。
きっかけは、選品舎(古書店ヘルベチカが運営するセレクトショップ)のホームページからいただいたお問い合わせでした。
最初にご相談いただいたのは、福岡の別のお店で購入された家具です。
一見するとデスクのようですが、天板を開くと鏡が現れるつくりで、ドレッサーとしても使えるもの。まずはメールで写真をお送りいただき、状態や仕様などを確認しながら、何度かやり取りを重ねました。
写真も丁寧に撮影してくださっていたため、実際に拝見する前から、その家具を大切に扱われてきたことが伝わってきました。
日時を調整し、後日、ご自宅へ査定にお伺いしました。
家具だけでなく、照明や椅子、姿見も一緒に

当日は、最初にお問い合わせいただいた家具を確認したあと、あわせて照明や椅子、ミラー、姿見なども拝見しました。
どれもその場に無理なく馴染んでいて、ひとつひとつ選んで暮らしの中に迎えられてきたことが感じられるものでした。
そして何より、状態がとても良い。
日常で使われてきた家具には当然、小さな傷や経年による変化があります。
私たちはそれを単純に「傷がある」「古い」というだけで判断するのではなく、どのように使われ、どのような状態で残っているのかを見ながら査定しています。
今回のお品は丁寧に扱われてきたことが分かるものばかりで、安心して状態を確認することができました。
査定内容をご説明し、ご納得いただいたうえで、家具や照明などをまとめてお譲りいただきました。
大切にされてきたものだからこそ、次の方へ
買取をしていると、ものを受け取ったところで仕事が終わるわけではない、と感じることがあります。
特に今回のように、大切に選ばれ、長く丁寧に使われてきたものをお預かりすると、その背景も含めて次の方へきちんと渡さなければなりません。
私たちが引き取った瞬間から、次の持ち主へつなぐ責任が生まれます。
今回お譲りいただいたものについても、状態を改めて確認し、それぞれに合った形で紹介していく予定です。
ご自身が大切にされてきたものを私たちに任せていただけたことに、心より感謝しています。
選品舎では、家具や照明などのご相談も承っています

選品舎では普段、古書や美術書、展覧会図録などの買取を多く行っています。
そのため「本以外も相談できますか」とお問い合わせをいただくことがあります。
家具、椅子、照明、鏡、絵画、プロダクトなどについても、品物を拝見したうえで査定しています。
基本的には私たちの車で運べるものを中心にしていますが、大型家具などについても、内容によっては運送業者を手配するなど、方法を考えることができます。
「これは買い取ってもらえるのだろうか」と迷われるものがありましたら、まずは写真を添えてお問い合わせください。
すべてのものをお引き受けできるわけではありません。
それでも、その方が大切にしてきたものにきちんと向き合い、状態や背景を確認し、私たちなりの判断をお伝えすることを大事にしています。
そして、お譲りいただいたものは、必要としている次の方へ。
今回も、その続きをきちんとつないでいきたいと思います。
大西 健
古書店「ヘルベチカ」店主。
福岡を拠点に
建築・デザイン・写真・美術など
視覚文化に関わる古書 を扱っています。


