福岡市中央区大名の制作会社様より、事務所移転に伴う蔵書整理のご相談をいただきました。
グラフィックデザインやホームページ制作を手がけてこられた会社様の蔵書で、デザイン書、グラフィック関連書、制作資料、ビジュアルに関する書籍など、約500冊ほどを拝見しました。
長く制作の現場に置かれてきた本には、単なる資料以上の重みがあります。
流行や技術が移り変わる中で、何を参照し、どのような視点で制作に向き合ってこられたのか。
棚に並んだ本から、その時間の蓄積が伝わってきました。
福岡市中央区大名での蔵書整理のご相談
今回のご相談は、事務所移転に伴う蔵書整理でした。
事務所や制作会社の移転では、書籍や資料をすべて残すことが難しくなる場合があります。
特にデザイン書やグラフィック関連の本は、サイズが大きいものや重いものも多く、移転時の整理では大きな負担になります。
今回は、まず蔵書全体を拝見し、内容や状態、市場での需要を確認しながら査定を進めました。
約500冊の中から、3通りの査定案をご提案
蔵書は約500冊ほどありました。
すべてを一律に見るのではなく、まずは金額がつきやすい本を選び、そのうえで次に評価できる本を確認しました。
さらに、全体をまとめて引き取る場合の条件も含め、以下のように複数の案をご提示しました。
金額がつきやすい本を中心にした査定
作家性や資料性があり、古書として需要が見込める本を中心に選びました。
デザイン書やグラフィック関連書は、出版社、刊行年、装丁、状態、現在の流通状況によって評価が変わります。
次に評価できる本を含めた査定
すぐに高額になる本だけでなく、内容や資料性のある本も確認しました。
制作現場で使われてきた本には、単体では大きな金額にならなくても、まとめて扱うことで価値を持つものがあります。
すべてを引き取る場合の査定
最終的には、蔵書全体を整理したいというご事情もあり、すべてを引き取る場合の見積もりもご提案しました。
買取金額だけでなく、整理の手間や搬出作業まで含めて、できるだけ現実的な形になるように考えました。
再訪して、買取対象の本を再確認
一度目の査定後、改めて「どの本が買取対象になるのかを確認したい」とのお話をいただきました。
そのため、再度お伺いし、対象となる書籍に付箋をつけながら、一冊ずつ確認しました。
どの本を残すのか、どの本を手放すのか。
実際の棚を見ながら、話し合いながら進めていきました。
蔵書整理では、金額だけでなく、依頼主の方が納得して手放せるかどうかも大切です。
そのため、査定内容をできるだけ分かりやすくお伝えしながら進めるようにしています。
最終的に11万円で買取させていただきました
最終的に、今回の蔵書は11万円で買取させていただきました。
ただし、買取金額は、本の内容、状態、冊数、需要、搬出条件などによって大きく変わります。
同じ冊数であっても、内容が変われば査定額も変わります。
今回の金額は、福岡市中央区大名の制作会社様の蔵書内容や状態、事務所移転に伴う整理のご事情を踏まえ、できる限り誠意を持ってご提示したものです。
地元で同じ条件を提示できるお店は多くないかもしれません。
それでも、相見積もりになった場合でも選んでいただけるよう、内容を丁寧に確認し、精一杯の査定をさせていただきました。
近隣のコインパーキングを利用し、何度も搬出
当日は、近隣のコインパーキングに車を停め、事務所から書籍を何度も運び出しました。
デザイン書やグラフィック関連書は、判型が大きく、重量のあるものも少なくありません。
一度に運べる量には限りがあるため、何度も往復しながら少しずつ搬出しました。
買取は、査定だけで終わる仕事ではありません。
本を確認し、金額をつけ、運び出し、次に必要とされる場所へつなぐところまでが仕事だと考えています。
制作の現場で使われてきた本に向き合うこと
今回の蔵書は、グラフィックやホームページ制作の現場で長く使われてきた本でした。
デザイン書は、単なる参考資料ではありません。
その時代の視覚表現、制作環境、考え方、仕事の蓄積が残る資料でもあります。
特に、地元で長くグラフィック業界の先頭を走ってこられた方とお話しできたことは、私にとっても非常に良い時間でした。
事務所移転は、会社にとって一つの節目です。
そのタイミングで蔵書整理をお任せいただけたことを、ありがたく感じています。
福岡市中央区大名でデザイン書・グラフィック関連書の買取をご希望の方へ
ヘルベチカでは、福岡市中央区大名をはじめ、福岡市内・近郊でデザイン書、グラフィック関連書、美術書、建築書、写真集、専門書などの買取を行っています。
事務所移転、店舗整理、制作資料の整理、蔵書整理など、本の量が多い場合もご相談ください。
一冊ずつ内容を確認し、買取できるもの、まとめて引き取れるもの、整理が必要なものを分けながら、できるだけ現実的な形でご提案いたします。
本を手放すことは、単なる処分ではありません。
制作の現場で使われてきた資料を、次に必要とする人へつなぐための整理です。
大西 健
古書店「ヘルベチカ」店主。
福岡を拠点に
建築・デザイン・写真・美術など
視覚文化に関わる古書 を扱っています。


