本の整理の相談を受けると、
「古い本でバーコードもないのですが、値段はつきますか」
と聞かれることがあります。
現在の書店流通では、ISBN(バーコード)がある本が基準になっています。
そのため、バーコードがない本は「値段がつかないのでは」と思われることも多いようです。
しかし古書の世界では、
必ずしもバーコードの有無だけで価値が決まるわけではありません。
古書店では、主に次のような点を見て査定しています。

まず、これまで扱ってきた経験
古書の価値を判断するうえで、
まず大きいのは経験です。
これまでに売ってきた本なのか。
以前に見たことがある本なのか。
手に取ったことがある資料なのか。
建築書、美術書、写真集、展覧会図録などの専門書は、
一見すると普通の古い本のように見えることもあります。
しかし、
研究者が探している資料だったり、
コレクターの間で知られている本だったりすることがあります。
そうした経験の積み重ねが、査定の基準になります。
分からないものは市場を確認する
とはいえ、本は非常に種類が多く、
大量の本の中には初めて見るものも少なくありません。
そうした場合には、
現在の古書市場でどのように扱われているのかを確認します。
古書店では主に
・これまで扱ってきた経験
・現在の古書市場の状況
・資料としての価値
などを見ながら査定しています。
そのため、過去の取引や現在の流通状況を参考にしながら、
その本の位置を見ていきます。
一冊ずつ見るため、査定には時間がかかることがあります
蔵書整理の相談では、
本が数百冊、あるいはそれ以上になることもあります。
その場合でも、
できるだけ一冊ずつ内容を見ながら判断しています。
専門書や資料は、
一見すると古い紙の束に見えても、
特定の分野では重要な資料になっていることもあるからです。
バーコードではなく「資料としての価値」
大手の買取チェーン店では、
バーコードを読み取って査定することが多くあります。
しかし専門書の場合、
重要なのはバーコードではありません。
例えば
・建築書
・美術書
・写真集
・展覧会図録
・デザイン資料
などは、研究者やコレクター、
また海外の資料収集家などが探していることがあります。
そのため、ISBNがない本でも
価値を持つものは少なくありません。
本の整理について
本の整理をしていると、
「価値があるかどうかわからない本」が出てくることがあります。
建築書や美術書、写真集などは、
一般の古本とは違う見方が必要になることもあります。
特に
建築書・美術書・写真集・展覧会図録などの専門書は
ISBNがない本でも価値を持つことがあります。
もし判断に迷う本がありましたら、
お気軽にご相談ください。
内容を拝見したうえで、
おおよその見通しをお伝えすることもできます。
大西 健
古書店「ヘルベチカ」店主。
福岡を拠点に
建築・デザイン・写真・美術など
視覚文化に関わる古書 を扱っています。


