
蔵書整理を考えるきっかけは、たいてい静かにやってきます。
引っ越し、家族の変化、年齢、部屋の使い方。
ある日ふと、本棚の前で立ち止まる。
「そろそろ整理したほうがいいのかもしれない」
福岡で蔵書整理について相談を受けると、
多くの方が、同じ言葉を口にします。
「売るつもりではないんです。ただ、一度考えたくて」
蔵書整理は「処分」ではない
蔵書整理という言葉は、
どうしても「減らす」「片付ける」「手放す」という方向に引っ張られます。
けれど実際には、
蔵書整理とは判断の整理です。
- なぜこの本を残してきたのか
- いまの暮らしに、どんな距離で置きたいのか
- これからの時間に、必要かどうか
本の価値より先に、
自分の時間や速度が問われる作業でもあります。
だから、簡単に進まなくていい。
なぜ、人は本を手放せないのか
本は、ただの紙の束ではありません。
- ある時期の思考
- ある誰かとの会話
- もう戻らない時間
そういったものが、
ページの間に、静かに挟まっています。
福岡で蔵書整理を相談される中でも、
「高価な本」より
「たいして値がつかない本」のほうが、
判断に時間がかかることが多い。
それは自然なことです。
迷いがあるという事実そのものが、
その本と時間を共有してきた証拠だから。
すぐ売らなくてもいい、という選択
蔵書整理=即売却、である必要はありません。
実際、
・今日は見送った本
・今回は残した本
・棚に戻した本
それらが、
数ヶ月後、数年後に、
まったく違う意味を持つことがあります。
「やっぱり、あのとき残しておいてよかった」
「いまなら、手放せる気がする」
判断には、熟す時間があります。
本は待てます。
急かす必要はありません。
福岡で蔵書整理を考える方へ
私たちは、
「いますぐ売りましょう」とは言いません。
まずは、
- 量を見る
- 並びを見る
- 話をする
それだけで十分な場合もあります。
整理とは、
必ずしも動かすことではなく、
位置を確かめることだからです。
今日、ページを閉じてもいい
このページを読んで、
「今日はやめておこう」と思ったなら、
それは正しい判断です。
蔵書整理は、
焦ったときより、
落ち着いたときのほうが、うまくいく。
また思い出したら、
そのときで構いません。
本は、逃げません。
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この記事は、ヘルベチカの実際の買い取り業務に基づき、
日々一冊ずつ本と向き合う中で形成された判断基準をまとめたものです。


