エフェメラ(Ephemera)は、
本来は捨てられる運命にあった紙片の総称です。
展覧会の案内、小冊子、広告、試し刷り、包装紙。
一度きりの用途を終え、静かに消えていくはずだったものたち。

しかし、時間が経つほどに、
本よりも当時の空気をそのまま留めていることがあります。
選品舎は、この「周縁」に宿る価値を重要視しています。


なぜヘルベチカはエフェメラを扱うのか

残るべきものは、必ずしも本の中心にはありません。
印刷、文字組み、紙質、手触り。
いまでは再現できない“当時の技術と空気”が
紙片の断片にこそ、強く残ることがある。

ヘルベチカが拾い上げたいのは、
本の外側に置かれた、小さな価値の痕跡です。
失われるものを静かに記録し、次の持ち主へ渡すために。


ヘルベチカが扱うエフェメラの例

美術・デザイン系

・展覧会案内(ギャラリーDM)
・アーティストの私家版印刷物
・写真展のフライヤー
・デザイン事務所の広告物・試作品

印刷・造本・紙もの

・活版印刷物
・初期の雑誌付録・別冊
・図案集の広告
・本の帯・腰巻
・紙製のパッケージ、包み紙

文化資料

・古い商店の包装紙
・企業広告の原紙
・戦前〜昭和期のパンフレット
・街の小さな印刷物


買取について

ヘルベチカでは、
エフェメラを「捨てられる前に救われるべき文化資料」として扱っています。
ジャンルは問いません。
紙の種類・状態・数量に関わらずご相談ください。

・個展DMまとめ
・古い紙ものの箱まるごと
・山買い依頼
・蔵書整理で出てきた紙片類

こうした“混在のまま”のご依頼でも問題ありません。


ヘルベチカの選品基準(簡易版)

– デザイン性
– 印刷技法(活版・孔版など)
– 企画者の背景
– 時代性
– 文化の断片としての意味
– 個体としての佇まい

価値は価格だけで測りません。
「残したいかどうか」を最初の基準にしています。


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量が多くても、少なくても、ご相談をお受けします。

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